キャッシュフロー計算書には企業の体質が表れます。

成長企業のキャッシュフロー計算書がどういった特徴があるのか見ていきましょう。

拡大中の成長企業の特徴

キャシュフロー計算書は資金の流れを「営業」「投資」「財務」に分類します。

詳しくはこちらをご参考ください。

拡大中の成長企業のキャッシュフローについてそれぞれどのような特徴があるのか確認しましょう。

拡大中の成長企業の特徴

  • 営業キャッシュフロー:+
  • 投資キャッシュフロー:-
  • 財務キャッシュフロー:+

拡大中ですので営業キャッシュフローはプラスになります。
そして、設備投資を行うために投資キャッシュフローはマイナスになります。
設備投資のための資金調達として借入を行うため財務キャシュフローはマイナスとなります。

本業が順調で積極的な設備投資をしている勢いのある企業、それが拡大中の成長企業の特徴です。

開業後間もない成長企業

成長企業であっても、開業後間もない企業は異なる特徴を示します。
ベンチャー企業やスタートアップ企業などが該当します。

開業後間もない成長企業の特徴

  • 営業キャッシュフロー:-
  • 投資キャッシュフロー:-
  • 財務キャッシュフロー:+

開業後間もない企業は、初期投資が多く本業で資金を回収できていません。そのため営業キャッシュフローはマイナスです。そして借入による設備投資を行っているため投資キャッシュフローはマイナス、財務キャッシュフローはプラスになっています。

開業後間もない企業は、キャッシュフローの状況が悪いことが多いです。しかし優良企業に成長する可能性を秘めています。

まとめ

成長企業のキャッシュフローの特徴について解説しました。
大きな特徴として借入をして設備投資を行っているという点にあります。

キャッシュフロー計算書は単年度だけでみてもあまり有益な情報にはなりません。
複数の事業年度を並べて有用性が高まります。

キャッシュフロー計算書に表れる特徴と、自社の方向性が一致するかを確認してみましょう。

もし一致しない場合はどこかに問題が潜んでいるはずです。